三重県の土地探しで注意すること

三重県は国産の天然無垢材を使用した注文住宅を新築しやすい環境です。県内で林業が盛んで、国内産だけでなく県内産の木材を豊富に利用できます。近接する岐阜県のヒノキも入手しやすいので、天然無垢材の選択肢が豊富です。

三重県で土地探しをするときに注意したいのが、道路交通網との関連です。
すでに市街地や住宅地の多くは開発も再開発も進んでいるので、新しく区画された土地を探すのは必ずしも容易ではないからです。市街地の郊外には、利用されていない土地が豊富なのですが、住宅の建築を許可されていない用途地目の土地が多いです。
二世帯住宅を新築できる広い敷地面積の土地物件そのものは豊富なのですが、土地の用途地目を正確に把握していないと、購入して所有者になっても自宅を建築できない状態になりかねません。住宅を建築できなくても、ガーデニングや家庭菜園を楽しめる土地には変わりありませんし、個人的に物置や倉庫を建築できるのですが、生活空間としての建物を建築できません。
注文住宅の工務店は、土地の転用届けの取り扱いに慣れている場合がありますので、覚えておきましょう。現時点では住宅を建築できない用途地目の土地であっても、転用届けを提出して受理されれば、住宅を建築できるようになります。
転用届けの提出は、不動産登記手続きよりも煩雑な要素がありますので、注文住宅の工務店の協力が重要です。地域密着型で営業展開している工務店ならば、その地域の行政書士や司法書士とも連携していますので、正確に手続きを進めてくれます。

三重県で土地探しをするときに、転用届けを提出して住宅を建築できるようにしなければならないときは、三重県に住民登録されている必要が出てきます。他県からの転入者は、いったんは三重県内の賃貸住宅などに入居して、住民票を移動したほうが手続きがスムーズになる要素も少なくありません。注文住宅の工務店が転用届けのアドバイザーとして協力してくれる場合は、工務店が三重県内に住所登録がありますのでスムーズです。

他県に在住したままや、他県に住民票登録されている状態で土地探しをすると、契約のときに身分確認手続きや収入証明手続きなどが連続してしまい、審査に時間が掛かる場合が少なくありません。注文住宅の工務店に土地探しから相談して、一戸建ての新築まで一連の流れとして依頼すれば、契約から不動産登録手続きまでスムーズですし、流れの中で転用届けの手続きも行なってもらえます。